無料ツール · MTBF / MTTR

無料のMTBF・MTTR計算ツール:計算式、計算例、Excelの故障記録

MTBF(平均故障間隔)は資産が故障と故障のあいだにどれだけ稼働するかを、MTTR(平均修復時間)は再び稼働させるまでにどれだけかかるかを示します。1つの資産の1期間について3つの数値を入力すると、下の計算ツールがMTBF、MTTR、稼働率、故障率を返します。計算方法を、計算例、何を故障とみなすか、信頼性の数値を実際よりよく、または悪く見せてしまう間違いとあわせて、ステップごとに解説します。

対象プラン Core(無料)対象プラン Business· $99/月(1社あたり)

Free your maintenance · Core プランは無料、ユーザー数無制限、クレジットカード不要。

要点

MTBF(平均故障間隔)は、稼働時間を故障件数で割った値です。MTTR(平均修復時間)は、修理時間の合計を同じ故障件数で割った値です。稼働時間は、観測期間から修理による停止時間を引いた時間です。稼働率はMTBF ÷(MTBF + MTTR)です。FreeMaintの無料計算ツールは、オンラインとExcelの故障記録で、アカウント不要で計算します。

更新日 2026年10月10日

MTBF・MTTR計算ツール

1つの資産の1期間分の数値を入力してください。結果は入力と同時に更新され、データが送信・保存されることはありません。

資産が稼働する予定だった時間。例:30日間の24時間連続運転なら720
期間中に資産を停止させた計画外の故障
各故障から資産が稼働に戻るまでの時間を合計したもの
MTBF
—
稼働時間
—
MTTR
—
稼働率
—
故障率
—

稼働率 = MTBF ÷(MTBF + MTTR)。異なる2台の機械を比べるのではなく、同じ資産を期間ごとに比較してください。

計算ツールとFreeMaintでできること

MTBF、MTTR、稼働率、故障率

観測期間、故障件数、修理時間の合計を入力します。4つの結果は入力と同時に更新されます。登録は不要で、データは一切保存されません。

計算式が動くExcelの故障記録

故障1件につき1行の.xlsxファイルです。故障発生、復旧、原因を記入すると、修理時間、MTBF、MTTR、稼働率が自動で計算されます。オフラインで使え、1ページに収まるように印刷できます。

誤った入力を見逃さないチェック

計算ツールは、観測期間より長い修理時間や小数の故障件数を受け付けません。また、まだ故障がない場合は、無限大のMTBFを表示する代わりに、その旨をはっきり伝えます。

停止時間を発生時に記録

FreeMaintで資産を「停止」に設定すると停止記録が始まり、「稼働中」に戻すと記録が終了します。停止時間は是正保全の作業指示から追加することもできます。無料のCoreプランを含むすべてのプランで利用できます。

対象プラン Core(無料)

資産ごとのMTBFとMTTR

FreeMaintは、完了した是正保全の作業指示と記録された停止時間から、資産ごとにMTBF、MTTR、稼働率を計算します。信頼性ビューには故障の多い資産が一覧表示され、数値は3回目の故障から表示されるため、1回の出来事に惑わされることはありません。

対象プラン Core(無料)

故障コードと故障分析

すべてのプランで、是正保全の作業指示を完了するときに、現象・原因・処置のコードを選択できます。Businessプランでは、故障分析レポートがコードをパレート図で順位付けし、それぞれのMTTRを示します。

対象プラン Business

MTBFの低さから予防保全計画へ

故障を繰り返す資産には、同じシステムから予防保全を計画できます。時間ベースの計画は無料のCoreプランに含まれ、技術者はモバイルアプリでチェックリストに沿って作業します。

対象プラン Core(無料)

MTBFとMTTRの計算式

どちらの指標も、同じ期間の同じ故障件数を出発点にします。MTBFはそれらの故障のあいだに資産が稼働していた時間を、MTTRは修理のために停止していた時間を見ます。1つの資産について両方を測ると、2つの異なる問題が見えてきます。どのくらいの頻度で故障するか、そして1回の故障でどれだけの損失が出るかです。

稼働時間は、観測期間から修理による停止時間を差し引いた時間です。観測期間とは資産が稼働する予定だった時間で、30日間の24時間連続運転なら720時間、日中だけ動く資産ならシフトの時間です。計画停止、予防保全、生産予定のない期間は、稼働時間からではなく観測期間から除外します。

  • 稼働時間 = 観測期間 − 修理時間の合計
  • MTBF = 稼働時間 ÷ 故障件数
  • MTTR = 修理時間の合計 ÷ 故障件数
  • 稼働率 = MTBF ÷ (MTBF + MTTR) = 稼働時間 ÷ 観測期間
  • 故障率 = 故障件数 ÷ 稼働時間(1,000時間あたりで表すことが多い)

MTBF、MTTF、MTTR:どれを使うか

MTBFは修理可能な資産に適用します。故障し、修理され、再び稼働するポンプ、プレス、コンベヤなどです。MTTF(平均故障寿命)は、修理せずに交換する部品に適用します。ベアリング、ヒューズ、ランプなどです。消耗部品にMTBFを、機械全体にMTTFを使うと、2つの異なる問いを混同することになります。

MTBFには2つの考え方があります。ある故障の発生から次の故障の発生までの時間を測り、修理時間も含める定義があります。一方、ここで用いる保全の実務や、EN 13306などの規格では、稼働時間だけを数えます。どちらも誤りではありませんが、同じ方法で計算した数値どうしでなければ比較できません。数値の横に定義を書き添えてください。

MTTRにも同じ落とし穴があります。実際に手を動かして修理した時間だけを数えるチームもあれば、技術者や部品を待つ時間も含めて、資産が止まった時点から稼働に戻るまでを数えるチームもあります。後者が生産ラインで実際に感じる時間であり、この計算ツールが使う定義です。

故障に数えるもの、数えないもの

故障とは、資産がその役割を果たせなくなる、または許容できない機能低下状態での運転を強いられる、計画外の事象です。数え始める前に対象のリストについて合意してください。定義の違いは、どんな改善よりも大きくMTBFを変えるからです。

  • 数える:資産を止める故障、再起動の前に対応が必要なトリップ、資産を使用停止にせざるを得ない不具合。
  • 数えない:予防保全、点検、計画された段取り替え、清掃、材料やオペレーターの不在による停止。
  • オペレーターが数秒で復旧させるチョコ停の扱いは、一度決めておきます。多くの拠点ではMTBFから除外し、OEEの性能稼働率のロスとして管理しています。
  • 1つの事象は1件の故障:直るまでに3回の対応が必要だった故障は、3件の故障ではなく、修理時間の長い1件の故障です。

MTBFを改善するには

MTBFは、同じ故障が再発しなくなったときに改善します。まずはそれがどの故障かを知ることから始まります。MTBFの低い資産では、ほぼ必ず、2つか3つの故障モードが故障の大半を占めています。

  • 自由記述ではなく短い故障コードのリストを使って、すべての故障に原因を記録し、繰り返し発生する故障が見えるようにします。
  • 繰り返し発生する原因を予防保全のタスクに変えます。故障履歴にもとづいた頻度で、潤滑、点検、フィルターやベルトの交換を行います。
  • 症状ではなく根本原因を直します。トリップを繰り返すモーターは、過負荷、芯ずれ、換気不良の可能性があります。
  • 負荷、速度、温度、清浄度といった運転条件を確認します。これらは経年よりも速く部品の寿命を縮めます。
  • 効果を確認します。同じ資産について、同じ定義のもとで、次の期間のMTBFを再計算します。

MTTRを短縮するには

MTTRの大半を占めるのは、修理作業そのものではないことがほとんどです。時間の多くは、故障に気づくこと、適切な人を現場に呼ぶこと、原因を突き止めること、部品を待つことに費やされます。

  • 故障がすぐに報告されるようにします。たとえば資産にQRコードを貼り、どのスマートフォンからでも依頼を出せるようにします。
  • 重要な予備部品は最小在庫数を決めて在庫し、保管場所を把握しておきます。
  • 技術者がスマートフォンで資産の履歴と修理手順を確認できるようにし、前回の経緯から診断を始められるようにします。
  • 可能であれば、待ち、診断、修理、再起動のフェーズを分けて測定します。最も長いフェーズが取り組むべき対象です。

MTBF・MTTR計算でよくある間違い

信頼性の数値をめぐる食い違いの多くは、計算ではなく、定義と少ないサンプル数から生じます。

  • 1シフトしか稼働しない資産に暦時間を使う。MTBFが実際の3倍よく見えてしまいます。
  • 予防保全を故障として数える。MTBFが下がり、まさにMTBFを改善する作業が不利に評価されます。
  • 2〜3件の故障から結論を出す。件数がこれほど少ないと、故障が1件増減するだけでMTBFが大きく変わります。複数の期間にわたって傾向を見てください。
  • 異なる資産のMTBFを平均する。稼働時間と故障件数をそれぞれ合計してから割るか、それよりも資産ごとに分けて管理してください。
  • 故障や修理時間の定義が異なる2つの拠点を比較する。

スプレッドシートでは足りなくなったら

Excelの故障記録は、数台の資産について1人が最新の状態に保っているうちは機能します。故障が数日後に記憶をたよりに入力され、修理時間が推測で書かれ、記録が実際に資産を修理した作業指示と切り離されていると、破綻します。

FreeMaintでは、故障は発生した時点で記録されます。是正保全の作業指示に加え、資産を「停止」に設定したときに始まり、再び稼働したときに終わる停止時間の記録です。MTBF、MTTR、稼働率は、その記録から資産ごとに計算されます。無料のCoreプランでは、資産、作業指示、停止時間、故障コード、時間ベースの予防保全をユーザー数無制限で利用できます。故障分析レポートはBusinessプラン(会社単位の定額で月額 $99、ユーザー単位の課金はなし)に含まれます。

FreeMaint Research(2026年)によると、27.1%の拠点が予防保全をまったく記録していません。この欠落は、低いMTBFとして表れがちです。

MTBFとMTTRの計算方法:計算例(数値は説明用の例です)

  1. 1

    観測期間を決める

    コンプレッサーが24時間連続で稼働しています。30日間では、30 × 24 = 720時間稼働する予定でした。

  2. 2

    故障とその修理時間を書き出す

    故障は3回ありました。圧力スイッチの不具合で修理に4時間、ベルトの破損で2.5時間、センサーの不具合で1.5時間です。修理時間の合計 = 8時間。

  3. 3

    稼働時間とMTBFを求める

    稼働時間 = 720 − 8 = 712時間。MTBF = 712 ÷ 3 = 237.3時間。平均すると、コンプレッサーは故障と故障のあいだに約10日間稼働したことになります。

  4. 4

    MTTRを求める

    MTTR = 8 ÷ 3 = 2.67時間。つまり故障のたびに、コンプレッサーが稼働に戻るまで約2時間40分かかりました。

  5. 5

    稼働率と故障率を導く

    稼働率 = 237.3 ÷(237.3 + 2.67)= 98.9%で、712 ÷ 720と同じです。故障率 = 3 ÷ 712 × 1,000 = 稼働1,000時間あたり4.2件。

MTBFとMTTRの管理方法:FreeMaint、スプレッドシート、専用の信頼性ツール

項目FreeMaintスプレッドシート専用の信頼性ツール
導入コスト計算ツールとExcelは無料。無料のCoreプランはユーザー数無制限無料別途ライセンスが必要
故障と停止時間のデータ作業指示と資産のステータスから記録記録表に手入力インポートまたは再入力
MTBFとMTTR記録から資産ごとに計算自分で維持する計算式計算される。統計モデルを使うことが多い
作業指示との連携作業指示や資産履歴と同じシステムなし通常は保全ソフトウェアとは別
結果にもとづく対策同じ資産に予防保全計画を設定別の対策リスト別のシステムにエクスポート

よくある質問

良いMTBFとはどのくらいですか?

普遍的な値はありません。コンベヤにとって良いMTBFは、油圧プレスにとっては何の意味もありません。同じ定義のもとで、資産をその資産自身の履歴と期間ごとに比較し、傾向を見てください。メーカーの信頼性データは、同じような運転条件で測定されたものであれば、有用な参考になります。

MTBFとMTTRの違いは何ですか?

MTBFは資産が故障と故障のあいだにどれだけ稼働するかを測るもので、信頼性を表します。MTTRは故障後に資産を稼働に戻すまでにかかる時間を測るもので、保全性を表します。両者を組み合わせると稼働率が求められます。稼働率 = MTBF ÷(MTBF + MTTR)です。

予防保全は故障に数えますか?

いいえ。予防保全は計画されたものなので、故障件数からも修理時間からも除外します。観測期間中に行われた場合は、その時間を期間から差し引きます。故障として数えるとMTBFが下がり、信頼性を高める作業が不利に評価されてしまいます。

MTTRには部品や技術者を待つ時間も含めるべきですか?

何を知りたいかによります。待ち時間も含めて停止から復旧までを数えれば、生産が失うものを反映できます。実際に手を動かして修理した時間だけを数えれば、技術者の効率を反映できます。どちらかの定義を選び、書き留めて、使い続けてください。

信頼できるMTBFには何件の故障が必要ですか?

故障がおよそ5件未満だと、新たな故障が起きるたびにMTBFが大きく変動します。初期の数値は参考値として扱い、記録を続け、単一の値ではなく複数の期間にわたる傾向で判断してください。

期間中に故障が1件もなかった場合は?

その場合、MTBFはまだ計算できません。単に観測期間より長いということです。計算ツールはゼロで割る代わりにその旨を表示します。記録を続けてください。最初の故障で最初の値が得られます。

MTBFとMTTRを計算できるのはFreeMaintのどのプランですか?

無料のCoreプランを含むすべてのプランです。MTBF、MTTR、稼働率は、是正保全の作業指示と記録された停止時間から資産ごとに計算され、ユーザー数は無制限です。故障コードをパレート図にしてそれぞれのMTTRを示す故障分析レポートは、Businessプラン(会社単位で月額 $99)に含まれます。

計算ツールやExcelファイルを使うのにアカウントは必要ですか?

いいえ。計算ツールはブラウザ上で動作して何も保存せず、Excelファイルもそのままダウンロードできます。アカウントが必要なのは、FreeMaintで停止時間や作業指示を記録する場合だけで、それは無料のCoreプランで行えます。

故障を一度記録するだけで、資産ごとのMTBFとMTTRを

まずは無料のCoreプランで、資産、作業指示、停止時間をユーザー数無制限で記録しましょう。MTBF、MTTR、稼働率は、誰かが金曜日に更新するスプレッドシートからではなく、保全記録そのものから得られます。

無料アカウントを作成