無料ツール · 設備総合効率(OEE)

無料のOEE計算ツール:設備総合効率をステップごとに計算

OEE(設備総合効率)は、生産を計画した時間のうち、実際に良品の生産につながった時間がどれだけあるかを示します。1シフト分の5つの数値を入力すると、下の計算ツールが時間稼働率、性能稼働率、良品率、OEEを返し、入力値どうしの整合性もチェックします。計算方法を、計算例、6大ロス、OEEを実態よりよく見せてしまう間違いとあわせて、ステップごとに解説します。

対象プラン Enterprise· $299/月(1社あたり)

Free your maintenance · Core プランは無料、ユーザー数無制限、クレジットカード不要。

要点

OEE(設備総合効率)は、時間稼働率 × 性能稼働率 × 良品率で求めます。時間稼働率は稼働時間 ÷ 負荷時間(計画生産時間)で、稼働時間は負荷時間から停止時間を引いた時間です。性能稼働率は理論サイクルタイム × 生産数 ÷ 稼働時間、良品率は良品数 ÷ 生産数です。FreeMaintの無料OEE計算ツールは、アカウント不要で計算し、矛盾する入力を指摘します。

更新日 2026年9月27日

OEE計算ツール

1シフトまたは1日分の数値を入力してください。結果は入力と同時に更新され、データが送信・保存されることはありません。

シフトの長さから計画された休憩・食事の時間を差し引いた時間(分)
負荷時間内の故障、段取り替え、その他の停止(分)
1個を生産する最短時間。銘板の値または過去の最高実績から(秒)
時間稼働率
—
性能稼働率
—
良品率
—
OEE
—

OEE 85%はよく世界水準として引用されます(中島)。目標ではなく、目安として使ってください。

計算ツールとFreeMaintでできること

時間稼働率・性能稼働率・良品率・OEEを即座に計算

負荷時間、停止時間、理論サイクルタイム、生産数、良品数を入力します。4つの結果は入力と同時に更新されます。登録は不要で、データは一切保存されません。

ExcelのOEE計算シート

同じ計算式を.xlsxファイルにまとめました。入力欄、結果欄、シフトごとに記入する6大ロスの表があります。オフラインで使え、1ページに収まるように印刷できます。

誤った入力を見逃さないチェック

良品数が生産数を上回る場合、停止時間が負荷時間より長い場合、性能稼働率が100%を超える場合は、計算ツールが受け付けません。性能稼働率が100%を超えるのは、ほとんどの場合、理論サイクルタイムが誤っているためです。

資産ごと、シフトごと、日ごとのOEE

FreeMaintでは、OEEワークシートを資産ごと、シフトごとまたは日ごとに記録します。時間稼働率は、その資産にすでに記録されている停止時間から自動入力されるので、入力するのは理論サイクルタイムと生産数だけです。

対象プラン Enterprise

6大ロスのパレート図とOEEの推移

OEEダッシュボードには、時間稼働率・性能稼働率・良品率の3つのゲージ、OEEの推移、6大ロスのパレート図が表示されます。最も大きなロスが最初に目に入ります。

対象プラン Enterprise

ロスから改善(カイゼン)へ

ダッシュボード上の各ロスから、資産があらかじめ入力された改善(カイゼン)を継続的改善モジュールで起票できます。分析が、担当者とアクションで締めくくられます。

対象プラン Enterprise

OEEの計算式:要素ごとの解説

OEEは生産量ではなく時間から考えます。負荷時間(計画生産時間)とは、その資産を稼働させる予定だった時間で、シフトの長さから、計画された休憩、食事、生産予定のない時間を差し引いたものです。その時間内で資産を止めたものは、故障であれ段取り替えであれ、すべて停止時間です。残りが稼働時間です。

3つの要素は、それぞれ異なる種類のロスを切り分けます。時間稼働率は、停止によって失われた時間を測ります。性能稼働率は、誰も記録しない短い停止も含め、稼働中に速度面で失われた分を測ります。良品率は、一度で良品にならなかった生産量を測ります。3つを掛け合わせると、負荷時間のうち理論速度で良品を生産した時間の割合がわかります。

  • 稼働時間 = 負荷時間 − 停止時間
  • 時間稼働率 = 稼働時間 ÷ 負荷時間
  • 性能稼働率 = (理論サイクルタイム × 生産数) ÷ 稼働時間
  • 良品率 = 良品数 ÷ 生産数
  • OEE = 時間稼働率 × 性能稼働率 × 良品率
  • 検算用の近道:OEE = (良品数 × 理論サイクルタイム) ÷ 負荷時間

6大ロスと、その振り分け先

6大ロスは、TPM(Total Productive Maintenance、全員参加の生産保全)の考え方に由来し、失われた1分1分に行き先を与えます。ロスをこのように分類することで、OEEのパーセンテージが、直すべき項目の短いリストに変わります。

手直しは、あとで部品が救われたとしても品質のロスに数えます。一度で良品にならなかったうえ、それを生産するのに使った設備の時間は戻らないからです。

  • 時間稼働率・故障ロス:故障と計画外の修理。
  • 時間稼働率・段取り・調整ロス:段取り替え、工具交換、暖機運転、資産を止める材料切れ。
  • 性能稼働率・チョコ停・空転ロス:詰まり、センサーの遮光、オペレーターが復旧させる通常5分未満の短い停止。
  • 性能稼働率・速度低下ロス:摩耗、材料の不良、控えめな設定などによる、理論速度を下回る稼働。
  • 良品率・不良・手直しロス:安定した生産中に発生するスクラップと手直し。
  • 良品率・立ち上がりロス:始業時や段取り替え後、工程が安定するまでに発生する不良。

OEE計算でよくある間違い

2つの拠点のあいだでOEEの数値が食い違う原因の多くは、計算ではなく定義にあります。数値を比較する前に次の点について合意し、スプレッドシートの横に書き留めておいてください。

  • 計画された休憩を停止時間に数える。食事や予定された休憩は負荷時間から除外します。停止として記録すると、そもそも生産する予定のなかった時間のせいで時間稼働率が下がってしまいます。
  • 段取り替えを負荷時間から除外する。段取り替えは削減できるロスです。生産計画の中に隠すと、時間稼働率がラインの実態よりよく見えます。
  • 理論速度ではなく、実績速度や「標準」速度を使う。理論サイクルタイムとは、設計上または実証済みの最速の時間で、銘板の値や過去の最高実績から求めます。余裕のある標準値を使うと、速度ロスが隠れてしまいます。
  • 100%を超える性能稼働率を受け入れる。これは、理論サイクルタイムが遅すぎる、生産数と時間の対象期間が異なる、あるいは停止が二重に記録されていることを意味します。結果に上限を設けるのではなく、入力を修正してください。
  • 多品種生産で1つのサイクルタイムを使う。資産で複数の製品を生産する場合は、製品ごとに理論サイクルタイム × 生産数を求めて合計します。
  • 手直し品を良品に数える。良品数とは、一度で良品になった数のことです。

OEE 85%は世界水準か

85%という数値は、中島清一氏によるTPM(全員参加の生産保全)の研究にさかのぼり、時間稼働率約90%、性能稼働率95%、良品率99.9%から成り立っています。「世界水準」として広く引用されており、有用な目安です。

ただし、これは目安であって、そのまま目標にするものではありません。段取り替えの多いバッチ工程、多品種を流すライン、大量生産の専用機が、同じ水準に落ち着くことはありません。意味のある比較は、同じ定義のもとで、同じ資産を週ごとに比べることです。最初に正直に測った値は多くの人が予想するより低いことがよくありますが、それは失敗ではなく出発点です。

スプレッドシートでは足りなくなったら

スプレッドシートでシフトごとに1回計算する方法は、1人の担当者が管理しているうちは機能します。停止時間が記憶をたよりに入力されるようになり、監督者ごとに少しずつ違う理論サイクルタイムを使い、最大のロスを誰も保全作業に結びつけなくなると、破綻します。

FreeMaintでは、無料のCoreプランを含むすべてのプランで、停止時間を開始時刻、終了時刻、理由とともに資産そのものに記録します。Enterpriseプラン(会社単位の定額で月額 $299、ユーザー単位の課金はなし)に含まれる継続的改善モジュールでは、シフトごとまたは日ごとのOEEワークシート、ダッシュボード、6大ロスのパレート図が加わります。生産数は現時点では手入力で、設備から読み取るものではありません。

通常、最初に取り組むべきロスは故障です。FreeMaint Research(2026年)によると、27.1%の拠点が予防保全をまったく記録していません。この欠落は、計画外の停止や時間稼働率の低下として表れがちです。

OEEの計算方法:計算例(数値は説明用の例です)

  1. 1

    負荷時間を決める

    8時間のシフト、つまり480分を例にします。計画された30分の食事休憩を除くと、負荷時間 = 450分です。

  2. 2

    停止時間を引いて時間稼働率を求める

    設備はベアリングの故障で35分、段取り替えで25分止まり、停止は合計60分でした。稼働時間 = 450 − 60 = 390分。時間稼働率 = 390 ÷ 450 = 86.7%。

  3. 3

    生産量を理論速度と比べる

    理論サイクルタイムは1個あたり30秒で、700個を生産しました。理論時間 = 700 × 30秒 = 21,000秒、つまり350分。性能稼働率 = 350 ÷ 390 = 89.7%。

  4. 4

    良品を数える

    700個のうち672個が一度で良品になり、28個は廃棄または手直しになりました。良品率 = 672 ÷ 700 = 96.0%。

  5. 5

    掛け合わせて検算する

    OEE = 86.7% × 89.7% × 96.0% = 74.7%。検算:良品672個 × 30秒 = 完全に生産的な時間336分、336 ÷ 450 = 74.7%。2つの方法で結果が一致しなければ、どこかの入力が誤っています。

OEEの管理方法:FreeMaint、スプレッドシート、専用OEEシステム

項目FreeMaint紙/スプレッドシート専用OEEシステム
導入コスト計算ツールとExcelは無料。OEE管理はEnterpriseプランで、会社単位で月額 $299無料別途ライセンスが必要で、連携プロジェクトになることが多い
時間稼働率のデータ資産に記録された停止時間から自動入力シフトごとに手入力設備が接続されていれば機械の信号から取得
生産数シフトごとまたは日ごとに入力シフトごとに入力センサーや制御装置から自動で読み取ることが多い
保全との連携作業指示や資産履歴と同じシステムなし保全ソフトウェアとは別
6大ロスの分析ダッシュボードで資産ごとのパレート図手作業のピボットテーブル通常は含まれる
ロスから対策へロスから改善(カイゼン)を起票別の対策リスト製品によって異なる

よくある質問

OEEはどのくらいなら良いスコアですか?

中島氏の85%は、組立・加工型(ディスクリート)製造業の世界水準として最もよく引用される目安です。しかし良いスコアとは、同じ定義のもとで同じ資産の数値が改善していくことです。別のラインや別の拠点と比べる前に、まずその資産自身の履歴と比べてください。

計画保全の時間はOEEの停止時間に含めるべきですか?

予防保全が負荷時間の外で計画されていれば、除外されるためOEEには影響しません。負荷時間の中で行われる場合は停止にあたり、時間稼働率を下げます。どちらかのルールを決め、すべての場所で同じように適用してください。暦時間全体を使うTEEPなら、両方を捉えられます。

なぜ性能稼働率が100%を超えるのですか?

入力した理論サイクルタイムが実際より遅い、生産数と稼働時間の対象期間が異なる、あるいは停止が二重に数えられているためです。正しい理論サイクルタイムを使えば性能稼働率が100%を超えることはないので、計算ツールは結果を表示する代わりに警告します。

OEEとTEEPの違いは何ですか?

OEEは負荷時間内での効率を測ります。TEEP(Total Effective Equipment Performance)は、1日24時間・週7日の暦時間全体に対する効率を測ります。TEEP = OEE × 利用率で、利用率は負荷時間 ÷ 暦時間です。

生産ライン全体のOEEを計算できますか?

はい。ラインのペースを決める設備であるボトルネックで、ラインの良品出来高を使って計算します。ライン上の全設備のOEEを平均すると、誤解を招く数値になります。FreeMaintは資産ごとにOEEを記録するので、ボトルネックの資産で記録してください。

計算ツールやExcelファイルを使うのにアカウントは必要ですか?

いいえ。計算ツールはブラウザ上で動作して何も保存せず、Excelファイルもそのままダウンロードできます。アカウントが必要なのは、FreeMaintで停止時間や作業指示を記録する場合だけで、それは無料のCoreプランで行えます。

OEE管理はFreeMaintのどのプランに含まれますか?

OEE管理は、Enterpriseプランの継続的改善モジュールに含まれます。料金は会社単位で月額 $299、ユーザー数は無制限です。資産の停止時間の記録、作業指示、時間ベースの予防保全は、無料のCoreプランに含まれています。

停止時間の記録は無料、OEE管理は必要になったときに

まずは無料のCoreプランで、資産、作業指示、停止時間を記録しましょう。シフトごとのOEE、6大ロスのパレート図、ロスから改善(カイゼン)までの追跡を保全と同じ場所で行いたくなったら、Enterpriseプランに切り替えられます。

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